【大分の人気スポット】くじゅう連山は登山のメッカ!
「くじゅう連山」は、大分県玖珠郡九重町から竹田市久住町北部にかけて位置する熊本県の阿蘇山とともに「九州の屋根」と言われる火山群です。日本百名山のひとつ、九州本土最高峰の標高1,791mの中岳をはじめ1,700m以上の八つの山々が東西約13km、南北約10kmの広大な範囲に鎮座しています。
西部には久住山系の山々が連なり、ラムサール条約に登録された事で知られる「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」をはさんだ東側に大船山系の山々が並んでいます。
豊かな森の山、なだらかな草原の山、険しい表情を見せる岩山と変化に富み、山頂からの眺望はまさに絶景。登山道もしっかりと整備されているので安心です。
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くじゅう連山の主な登山口
長者原(ちょうじゃばる)登山口
久住山、三俣山、大船山などの登山口です。法華院温泉や坊ガツルへのコースはここからの起点をオススメ。 トイレ、駐車場、バス停あり。
連絡先: 長者原ビジターセンター
電話:0973-79-2154
牧の戸峠登山口
売店、トイレ、水、駐車場、バス停あり。久住山登山では最も知られた登山口です。
住所:大分県玖珠郡九重町大字田野[県道11号(別府一の宮線)]
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連絡先: 長者原ビジターセンター
電話:0973-79-2154
赤川登山口
トイレ完備の駐車場があります。ここから少し距離をおいて久住山への直登コースと扇が鼻経由コースの分岐点があります。直登コースは慣れた登山家なら短時間で久住山頂を征服できるそうです。
連絡先: 長者原ビジターセンター
電話:0973-79-2154
アクセス:九州自動車道九重ICから約34.5kmで赤川登山口へ。200台分の駐車スペースあり。
瀬の本登山口
扇が鼻を経由するポピュラーなコースです。
連絡先: 長者原ビジターセンター
電話:0973-79-2154
天空のパワースポット「法華院温泉」
標高1,303m九州最高所に位置する「法華院温泉」。鎌倉時代に開かれた九重山法華院白水寺として栄え、かつては天台宗の一大霊場でしたが、時代が明治にうつり信仰の山から登山の山へと変化する中、山宿となり今は四季を通じて多くの登山者で賑わいをみせています。
泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム硫酸塩泉ですが近くの星生山山腹の硫黄山の噴火の影響で、泉質が変わることがあるそうです。
ピンクの絨毯「ミヤマキリシマ」
「くじゅう連山」は、5月末から6月中旬にかけてミヤマキリシマ(天然記念物)のピンクの花があたり一面を覆います。
このミヤマキリシマは、漢字で「深山霧島」と書きますが、1909年に霧島へ新婚旅行に訪れた植物学者・牧野富太郎が発見し、「深い山に咲くツツジ」という意味で命名したといわれます。
ミヤマキリシマは、火山活動により生態系が撹乱された山肌で優占種として繁殖し、火山活動が終息して植物の遷移により森林化が進むと、優占種として生存できなくなるそうです。
「くじゅう連山」は地球規模で考えると、まだ若い山だと言えるかもしれませんね。
登山道から開けた斜面に広がるミヤマキリシマの群生に出会うと、はっとするほど感動を覚えます。
★絶景ポイント!です。
とりわけ大船山や平治岳に鮮やかな絨毯を広げたように咲く美しさは、目にも眩しい程の景観です。また、くじゅう連山は他の高山植物の宝庫でもあり、早春のマンサク、新緑の頃にはシャクナゲやイワカガミ、初夏のツクシドウダンやクサボケ、秋のヤマラッキョウ、ホタルブクロなど四季を通して様々な花々が咲き誇ります。
雨具の準備をお忘れなく
麓では天気が良くても山の天気は変わりやすく、雨が降れば初夏でも気温がぐっと下がることもしばしば。うっかり低体温症にでもなれば命に関わることにもなりかねません。
身体が濡れて体温を下げないように防寒対策としてレインウエアの準備をお忘れなく。
レインウエアは「防水透湿素材」のものがオススメです。「防水透湿素材」とは、その名前のとおり防水性がありながら透湿性がある素材のこと。わかりやすく言えば、「外側からの水は通さない」が、水が蒸発した「内側からの水蒸気は通す」素材のことです。
この素材を使ったレインウエアの特徴は、「雨を防ぎながらウエア内部の蒸れを解消する」ことです。
登山等の高負荷時に人が出す汗は相当量あり、また汗として目に見えなくても毛穴から蒸散という形で放出され、それが外気で冷やされるとウエアの内側で結露して水滴となって、結果的に雨に打たれて濡れているのと変わらない程の状態になります。
そのために起こる「冷えによる低体温症に陥る」という事態を防いでくれるのです。ついでに荷物の防水もお忘れなく!